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個人趣味のこだわりの部屋 おもにKIRITO Angelo PIERROT & L'Arc hydeについて語っています。
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行ってきました!L'Arc Cafe(^O^)
3回目の21番!11時頃行ったらすんなり整理券もらえメニューからKenちゃんの抹茶デザートとライムドリンクを選びました!
16時20分前に集合場所で待ってたら凄い偶然!ANGIEさんとばったり会い、そしてエキナセアさんにも!!

番号順に7階のカフェへ 係りの人の誘導で決められた席に。ちょうど私は左端の1番後ろの席に。5人がけの丸テーブルに座り残りの人が入ってくるのを待つ。その間、左の壁一面のTVモニターと正面、右サイドのスクリーンにはラルクのPVが流れてて。そうこうする内、ANGIEさんが入ってきてなんと同じ席に!!ラッキー!!

PVが流れる中、ドリンクとメンバー監修のフードが運ばれてくる。
私のたのんだライムドリンク、ラルクカフェのロゴ入りグラスに入っていて、あまり甘くなく美味しかった。デザートはまあ普通の抹茶ケーキとティラミス、そしてフルーツ入りヨーグルトだったけど。
係りのお姉さんにもうすぐスペシャル映像が流れると聞いて、その間グッズをアンジーさんと見に行く。本人衣装が真空パックして吊るされててお触り自由!!あの、スマイル仙台の白いジャニーズばりの衣装も!!
ユッキーの衣装はなんかバイクのツナギのようで暑苦しそうだった。Kenちゃんのは豹柄、テッチャンのはFFT試写会のチェックのパンツに白いノースリーブライダージャケが可愛かった!!

そして、スペシャル映像が!!
まずはテッチャンのクリーチャークリチャーの3部作。
パラダイス、風の塔、RED。モーリーさんの歌声、ソフバの遠藤遼一さんみたいだった。悪くないかも!!

その後がいよいよ「グランド クロス」の未公開映像に!!
ステージの設営場面からリハーサルの模様。そして、本編の映像が!
なんか、すごく懐かしくてその時の思い出が蘇りワクワクしてしまった。
久しぶりに聴いた「What is Love」!!すごく、雰囲気があって感動してしまった。この時のラルクは絶頂期だったなぁ~としみじみして。
そして、真剣に演奏しているKen、tetsu、yukihiro この3人がまたカッコいいのよ!!そして「fate」で終了。
帰りにグッズを見たけど食指が動かず、限定ミネラルウォーターのみ購入。(500円)
なんか、思ったより良かった!!これなら第2弾、3弾と見てみたいかも。そんな楽しい一時でした!!!

おまけのうちわと未使用のコースター、そしてお水。
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   本日、L'Arc CAFE OPEN です!!

今日は仕事帰りにどんな感じか覗いてきました!!

J-POP Cafe 7階のエレベーターを降りると早速ガラスケースに入った

ご本人様、御着用の御衣装が!!!!(なんか大げさ)

ハイドの衣装の前にはあの十字架スタンドマイクが!!

左に向かうと過去のツアーグッズが販売してて、正面に受け付け見たいのがあって。壁にはメンバーアップのポスターが額に飾られていた。

すでに8時からの整理券は1時間半ほどで完売。1回ごとに80名はいれるみたい。

行くときはやはり気合い入れねば!!!!!

ちなみにメンバープロデュースメニューは

  hyde ジャージャー麺
  tetsu パスタ
  Ken 抹茶デザート
  yukihiro 手こねハンバーガー   だそうで。

   KIRITO TOUR !!

やっと次のクールの勤務が出来ました。

結果、いれていた希望箇所は見事に通っていました。

ただ、勤務希望締め切り後に発表になった8/13.14の渋谷AXはちょっと行けなさそうな勤務になっていました。そして、7/31の札幌も。

全通するにはこの2箇所をどうにか勤務交代してもらわねば・・・!

さあ!がんばるぞ!!

ツアーまであと5日だぁ~~~~~!!!うれしぃーーーーー!!!!
メッセージを伝える為のトラップ~日本人としてのロックの一考案
長渕 剛、サンボマスターと続いたロフトグループ席亭・平野 悠対談の中でも、一見今回が一番異色かもしれない。現ヴィジュアルロック・シーン最高のセールスと動員力を誇ったPIERROTを解散し、本格的なソロ活動に突入したヴォーカルのキリトとの接点は確かに意外である。だが、西新宿時代の旧ロフトからジャパニーズ・ヘヴィメタルからヴィジュアルロックに続く流れを人並以上に喜んでいた席亭にとって、一般的なロフトのイメージであるパンク~ニューウェイヴと同様に日本のロックの本流であると断言。そして本文を読めば分かるとは思うが、自らの思想信条を分かりやすく説得力を持って語る事の出来るキリトは、紛れもなく現在の日本ロック界最強の論客の一人でもある。

「ロックは今何が出来るか」をテーマとする席亭にとっては、正にいつか必ず出会わなくてはならなかった存在と言っても良い。静かに言葉を荒げる事もなく、でも青白い炎が燃えるようなテンションが二人の間に生まれたのを感じて欲しい。(プロデュース&構成:吉留大貴)

なすがままになるがままに

▲本来ならありえない30の年の差を経た二人のツーショット。でも意外にもここから何か生まれそうな予感も…?
平野:キリトさん僕がやってるロフトとは無関係じゃないんだよな。 その昔は出演した事もあったんだよね。今回出た話題の新宿ロフトのコンピレーションにもPIERROT入ってますしね。まず僕がTSUTAYAの視聴盤で出会ったキリトさんのシングル『TEAR』が凄く良かったんです。「ぶっ飛んだ」って言ってもいいのかな? それでキリトさんを調べてみたらいろんな面白い発言をしている。アメリカの話やITの話とか面白くて、だからいろいろ話してみたかったんです。で、PIERROTが10周年を迎えるけど、 解散みたいな形になってキリトさんは一本立ちして、全てリスクを背負って自分が思った形で表現したいという事ですよね。これまでに来る間の10年のPIERROTはどうだったの?

キリト:ややこしかったよね。今だから言えるっていう部分も多いと思うんですけど、バンドが抱えるものが違った形になってきたのかな。ただバンドをやっている間はそれで続けていけるって思ってたんだけど。だから今でも解散は不本意だったんですけど、実際解散してみて振り返るともうどうしようもなかったのかなって逆に感じるんですよね。

平野:この10年の中でのキリトさんの座右の銘が「なすがままになるがままに」ですよね。多くの問題があったからあまりごちゃごちゃ考えない、「自然体で行く」ってそういう感じで捉えていいの?

キリト:いろいろ考えてたんですけど、考えないようにするようになって(笑)。当然アマチュアでやってるような、インディーズでロフトでやってたような時期だったら余計なものかかえないでやりたいようにやればいいみたいな考えでやっていけたんです。だけど、メジャーの世界に行って長年結果を出しながら、やりたいこともやってるっていうスタンスも見せつつ、何もかも捨てないで自分はやってますみたいな風に保たなきゃいけないっていうのはしんどかったかな。

平野:今キリトさんは34歳で、この前僕が対談したサンボマスターの山口君が30歳。30~35ぐらいの世代っていうのはまだ僕らはなんとか繋がれるという感覚を持っているんですよ。僕はあなた方世代は今何も出来ないっていう世代でイライラしていると思うの。あなた方の時代への喪失感っていうのかな。山口君が対談の時に僕らの世代は「絶望が玄関先まで来ている」と言っている。俺達はこれからどう生きるんだってことを、ここらの年齢は苦悩しているんじゃないかな。いろいろあがいても出口がほとんど見えないじゃないですか。どんなメッセージをファンとかリスナーに伝えていけばいいのか。サンボは彼等なりに「愛と平和」をあえて言うことで突破しないともう歌っていけないって僕は見てる。じゃあキリトさんはソロとして、自分がどういうメッセージをどう表現したらいいのかっていう焦燥感はないですか?

キリト:例えば今は自分の言いたい事の中にいわゆるラブソングの枠にはまりきらないものもあるから、本当に遊び心で政治的なメッセージが入ってる曲を発表すると、オーディエンスが凄く拒否反応をわかりやすく返してくるんです。オーディエンスの方が枠を越えないで欲しいって求めてくるから。そうなってくると逆に求められてる感じはわかりますよね。PIERROTの頃だと、曲調はゴシック調で攻撃的な要素もありつつ、歌詞の世界観としてはラブソングの範疇に入るものとかね。そこからハミ出すとメッセージが重いとか一発で言われる。基本的にはその時思ったことを歌詞にします。ラブソング書く時もそうだし、政治的な部分でちょっと皮肉をテーマにしたりするけど、その時も衝動は一緒なんですよ。ただ反応は明らかに違う。



分かる人だけに分かるトラップ
平野:そのオーディエンスの反応は怖い?

キリト:全然怖くないですけど(笑)。反応を見てると狭い範囲で求められてるなって思います。

平野:キリトさんの音楽を聴くオーディエンスの方が硬直化しているというか、決めつけてしまっていて自分の表現が自由じゃないというところに苛立っているんだろうね。あなたは平気で「俺はファンのために歌うんじゃない。俺のために歌うんだ」みたいなことを発言しているじゃない。

キリト:勿論活動すること自体でファンに対しての感謝とか当然あるし、だからこそ自分が飯食えてるっていうのもあるわけで。ただ作品を作る上でそこに左右されたら元も子もなくなっちゃうので、そこら辺には線は引いてるつもりなんですけど。

平野:そこにはあなたの言葉ひとつひとつが伝わる時、オーディエンスが自殺を思いとどまったり、明日の勇気をもらったりしてるんだよということをあなたはちゃんと感じてるのもあるんだろうね。あなたはちゃんとメッセージを込めていて、みんなに生きる希望とか明日とかをなんとか変えようって発しようとしてるじゃないかと僕は思うところが多いんすよね。

キリト:その中で更に言わせてもらうなら、僕が発してるメッセージの中には深読みすればするほど危ないメッセージもあるし、受け取り方間違えるとそれは…っていうのもあるんです。発信してる方も結構気を付けなければいけなくて、言いたいことをそのままダイレクトにボンと出すのではなく、それが雑誌に載ったりラジオやテレビで放送される時に、コーティングしなきゃいけない。敢えて分かる人だけ分かるようにトラップをかけておくんです。他のラブソングとお店で並んだときに見過ごす人は見過ごして欲しいんですよ。そのメッセージが受け取れる人はそれ目当てで来るし、それ目当てじゃなくても2つ3つのトラップだったら解いちゃうような人ならメッセージを受け取ってもらえる。だけどそのままでポンと出して店で陳列して誰にでも目に入っちゃう状態だとマズイ。これからも作品を発表していきたいんですけど、やっぱり普通にカップリングとかでヘビーなメッセージを込めて、そこに食いつける人がどれだけいるか。表現をする事は全てを赤裸々に出して何ぼではないから。こっちが客を選べるわけじゃないので。

平野:そこまでリスナーに慎重に対応しないといけないのかな? そこで、キリトさんに聞きたいんですけど、最近銀杏BOYZやサンボマスターや怒髪天といった何でもストレートに戦争反対やら、恋愛からエロの世界まで、ステージで絶叫しまくるようなロックバンドが確実に支持を集めていると思うんですよ。あなただってそういう意味では今の人類のあり方に絶望しているところはある。あなたの本でも「人間とは最低じゃないか、食い物だって他の動物は必要なものだけ選ぶのに、人間だけは生き物をやたらに殺し飽食しまくっている」とまで言う。こういった素朴な主張を直接歌にしないのはあなたが基本的にロマンチストだからなの?

キリト:一応音楽やってるのが僕の前提だからです。じゃなかったら、もっとそれこそ「赤旗」で発言したり、街宣車走らせたりっていう方法もありますけど、ステージに立って音楽を通してっていうやり方でまずはロックを楽しみたいのが第一。 その上でそこに必要な歌詞において、誰でも歌えるような“愛”や“恋”や“君に会いたい”という言葉を、わざとトラップとして使う覚悟がなかったら僕はロックのマーケットに来てない。

平野:そこまで読むんだ!キリトさんのファン層って16~23ぐらいのほとんど女の人ですよね。そういう人たちに対して裏切りたくないという気持ちが強すぎるのかな? 飯ぐらい何やってても食っていけるわけじゃない。いい生活させてくれてるからファンを大事にしたいってわけじゃないんでしょ?

キリト:単純にファンがいないと生活出来ないし、好きな音楽だけやって生活していくっていうのもファンがいるから可能なわけです。それさえナシにしてやりたいことだけやるぜってなれば四畳半から始めます。ただ、そのメッセージさえも音楽ありきですよね。音楽なしでメッセージ書こうと思ったら本書くし、人を集めてメッセージだけ伝えたいんだったら音楽やらないで演説します。まずは音楽やりたいわけなんです。プラスα言葉が乗っかるのならば単なる消耗品の言葉だったり意味のない言葉だけで音楽だけ楽しむんだったら言葉ものっけないでインストでもやってればいい。じゃあせっかく歌うんであれば「何を歌うのか」というところから来てるんで。

平野:その「歌う」というのは基本的にあなたの生き様の表現じゃないですか。僕はジョン・コルトレーンが好きで、好きになればなるほど彼はどんな生活してるの? どんな生まれで、どんな状態の中どんな思想を持って、だからこの音楽が醸し出されているのかってことまで、もっと深く関わっていきたいと思うのが表現者と受け取り側の関係性だと思うんですよね。でもキリトさんはどんな生活しているのかとか基本的に見せたくない。まさかアイドルじゃあるまいし、ロックやっているわけだからもう少し生身になってもいいと思うけど。それはヴィジュアル系の宿命であるカリスマ性の問題って捉えちゃっていい?

キリト:別に隠してはいないですけどね。年も別に隠してないし。ただ、今のメインストリームにいる子たちと僕が明らかに違うところはある。自分がキッズだった頃、例えばBUCK-TICKとかは自分とは世界が完全に違ってたしヒーローだったんですよ。当然いい暮らししてるだろうし、その裏側が見えないからこそベールに包まれていて憧れが持てる。そこら辺にいるようなお兄ちゃんがロックやっちゃいけないというのを、刻み込まれた世代なんです。何処にでもいるお兄ちゃんだったら有難みがないし、お金を払ってまで観たくない。種明かしになっちゃうかもしれないけど、自分がキッズだった頃のヒーローに対してワクワクしたように自分のファンに楽しんで欲しいという気持ちは持ち続けていたいからなんです。



一歩手前で踏みとどまるから美しい
平野:僕は今日本の音楽シーンが少しずつだけど変わりつつあると思ってるんですよ。9.11同時多発テロ以後、世界がこれだけ激動した中で、日本のロックっていうのはどれだけ人が殺されようが何しようが、それに対して無関心でいたような気がするんですよ。それが6年過ぎ、サンボや銀杏や怒髪天のようなメッセージをストレートに叫びまくるロックバンドが今の若い子達に受け入れられてきている。キリトさんもきっと変わるよ。そこで俺はあなたがソロになってこれから何が変わってゆくのかに興味があるんですよ。だってあなたの靖国問題とか明快でかっこいいわけじゃん。俺から言わせれば、靖国問題を歌えとは言わないけど、アジアの中の日本とかをもっとテーマに取り上げ発信して欲しいんですよ。あなたぐらい歌の表現力があればそういうテーマに向き合ったら面白いサウンドも詞もできるんじゃないかって気がしてるんです。

キリト:おっしゃることはよく分かりますよ。アプローチの仕方は好みだと思うんですよね。恋愛の仕方にも似ていて、人それぞれ違うじゃないですか。自分がこうだと思ったら相手がどう思うかも考えないで好きだって、土下座してやらせてくれなかったら死ぬ!って言ったら響くのかって言ったらそれは違いますよね。自分の場合は、自分も楽しみながらいつの間にかダマしたい (笑)。相手も自分も楽しみながら泥臭いことにならずに気付いたら恋に落ちていたいんです。その上で靖国問題に関して言わせてもらえば、PIERROTの『ラストレター』っていう4枚目のシングルで歌っているんですよ。それはもう正に靖国で特攻隊の制服や家族にあてた手紙見てそれで書いた曲ですからね。それをテーマにした小説も付けてっていう形で正に戦争に関して歌っている。ただそこをストレートには見せないわけですよ。ジャケットを日の丸にして、タイトルを怒りのタイトルにして、やるのかって言ったら一切そういうことしないですよね。タイトルは『ラストレター』で、そこに戦争を連想する人なんていないと思う。だけどジャケットは桜の木の写真なんですよね。もうその段階で何か感じる人はいるでしょうし、そこで見過ごす人は見過ごしていいんですよ。ただそこで手にとった人が自分が好きで聞いてたロックの音楽でスタンスもスタイルも変えないで、キリトが重要なメッセージを歌ってる。その表面は一見はラブソングなんだけど、小説と照らし合わせてみるとこういう時代のことを歌ってるのかって。少しでも感じた人がいればいい。そのちょっと感じたことが何も見えないで過ぎちゃう人はそれでいいと思う。だけど、そのちょっとした想いがどれだけその人にとって大きいかは人それぞれですよね。そしてそこをちょっとにしとく気持ちがなかったら、どんどんロックのエリアから脱線していくように僕には見える。ロックミュージシャンは言いたいことはシンプルだから歌いたいのは愛と平和だと。とにかく戦争するなとか。でも言うだけだったら誰でも出来る。その一歩手前で踏みとどまるから美しいと思うんですよ、好みの問題ですけど。もっと言わせてもらうと俺日本好きですよ。日本って国が好きだからアメリカの横暴ぶりにうんざりするしイライラもするんですよ。靖国問題も他の国に言われて何で黙ってなきゃいけないの? 単純にむかつきますよ。ほっとけ! って何で言えないの? あんまり知識がないから言えるのかもしれないし、今の世代だから言えるのかもしれない。でもほっといてほしいものをほっとけってなんで言えないんだろ。言い出せばこういう歴史や過去があってという人もいますけど、人としてほっとけってことは言えるでしょっていう気持ちはある。でもそれをそのまま出さないのも日本人の独特の良さだと思うんです。それにこれをほっとけって他国に言っちゃったら北朝鮮や中国とかアメリカの横暴さと一緒になっちゃうし。何か、その歯痒さがあるから日本人って面白いというか…。イライラするんだけどその中にこそ日本人の美しさがあるんでしょうね。


▲基本的にはおだやかで静かな午後のひととき。しかし内容はよく聞いているとかなりシリアスで過激なテーマでは?
平野:あなたの本の中では、靖国問題が心の問題だったらそっと行けよ。政治家が護衛連れて行っちゃってそんなの駄目だよって言っているよね。話を聞いていて、僕は今61歳で全共闘世代だから怒りをストレートに体制とかにぶつけてきた青春を送ってきたんですよ。自分が社会に対して今現在何が出来ると考えながら、あまりにも不正義が横行することに腹を立てて学園から街頭に出た。それはキリトさんからすると、人それぞれだから今は権力の横暴に対して怒って街頭で石投げる必要もないじゃないかと言うかもしれない。でも僕は単純にこのお金万能の世界で、更には格差社会の底辺にいて、更には将来に対して絶望的なのに、何で今の若い子は怒らないの? と思ってしまう。それをキリトさんは物事には分かる人と分からない人がいて、分かる人にどう伝えるかっていうことがあなたの美学という感覚で僕は見てるんですけど。

キリト:結局はバラバラでいいんじゃないかと思うんです。ただバラバラに見えていても共通項って接してみたらあるかもしれないし、それを見つけたら見つけたでいいと思うんですよ。ただ立ち位置は政治家は政治家の立ち位置があるだろうし、警察もあるだろうし、教師もあって、ロックミュージシャンもあって、役者もあって、いろんな見るものがあるし、手に取れる自由があるわけじゃないですか。 オーディエンスの子達もいろんなモノから影響を受けるはずですよ。親でもいいし、先輩でもいいし、出来たらメディアを通して政治家やいろんな表現者のいろんな意見を聞いて欲しい。その中で全部がひとつの方向に統一したら気持ち悪いですよね。また本来政治家がやるべきことをミュージシャンがやる必要はないわけで、俺も音楽やりながら本とかで言いたいこと言ってたりするから、たまに冗談半分で「キリト君政治家になってみたら? 」とか言われたりするけどそんな気さらさらないんですよね。じゃあ政治家にならなかったら政治に関心持っちゃいけないのか、政治的なことをメッセージで発信しちゃいけないのかって言ったらそうじゃない。



音楽が戦争の抑止力にはならない
平野:僕はそういう点で言うと、長渕剛の『静かなるアフガン』はやっぱり凄かったと思う。今まで長渕を聞いてたファンがあれは嫌いだっていう人も多いですよね。でも僕は好きだった。久しぶりに反戦歌が出て、ホントに今世界がもがき苦しんでいる問題にストレートに向き合った岡林信康以来の反戦歌が出たと思ってぶっ飛んだんです。

キリト:しかしそこが難しいのが一見音楽的にはダイレクトに見えるメッセージだけど、実際冷静になって考えてみると所詮音楽なんですよね。所詮音楽でどうやっても戦争の抑止力にはなりませんよね。俺は小さい頃、ジョン・レノンがベトナム戦争の時に何か運動めいた事をやっていたのを知った。でも本当にくい止めたいなら自分自身が兵隊になるなり、政治家になるなりしての具体的な行動をしなかった事に彼の問題があると思います。それで戦争を巻き起こす政治家を首根っこ捕まえてぶんなぐるわけでもない。それで戦争を止めたとは言えないですよ。あとチャリティーに対しても自分は異論がある。いろんな金持ちのビッグアーティストが集結して売上げの何億っていうお金をチャリティーでやるって言っても、そいつらは自腹切ってないわけですよ。ギャラもらわず、売上げをそのまま寄付。ただで自分がステージ立ってる。偉そうに言ってるけどそんなことしたってお客さんの大切な金取ってるじゃないですか。その売上げをチャリティーするって胡散臭いんですよ。それなら何億も稼いでいるミュージシャンが集まって合意したなら、客から金とるより先に身銭切って寄付したらいいと思いませんか?

平野:ただねキリトさん、例えば60年代にウッドストックのコンサートってあったじゃないですか。そういった際にミュージシャンが集まってベトナム反戦を叫んだ時、戦争やって儲けている死の商人とか世界の政治家どもが恐怖し躊躇したことがあるんですよ。キリトさんの言う事は一つの正論ではある。ただミュージシャンが集まって例えばチャリティをするのは、お金だけの問題に留まらない政治的な有効性を帯びるのは知っておいて欲しいんだ。さっきも言ったように僕が何故こういうミュージシャンに注目するのかと言ったら、あなたがたが発するメッセージはどの政治家のメッセージより若い子に伝わるじゃない。これは大変なことだよ。あなたは自分の発するメッセージの大きさをちょっと小さく見過ぎなんじゃないかな? それとももっと個的なもんだと思っている?

キリト:確かに僕のやろうとする事は、常に分かりにくいと思うんですけど、長渕さんの『静かなるアフガン』と同じ時期かな。PIERROTも『スマイリースケルトン』っていう曲をシングルで出した時に、後々ラジオで流されなくなくなったりしたんです。歌詞の内容で「日いずる国より朝陽を浴び爆弾代わりに君を抱いて…」って言っていて、タイトル見てもサウンド聴いても一見するっと聞けちゃうんですけど、ちょっと待てよって歌詞カード見ながら曲を何となく聴いてると、だんだんやばく聞こえる。ジワジワくるやばさ。好き嫌いの問題ですけど、気付いたら刺さってるっていうアプローチが好きなんです。じゃないと、本当に何か言いたい時にそうしないと伝わらないことが分かってるから。実際本当に伝えたいと思ったら逆に虎視眈々として、相手に気付かれないように、相手が気付いたときにはもう手遅れみたいなところに自分が進んでないと嫌なんです。それこそ言いたいことを一方的に押しつけてもオーディエンスも感情持ってますから当然シャットアウトしますよね。そうするとみっともないというか、やってる自分も恥ずかしくなってくるから、そこの線は守りたいですね。その線をもっと具体的に言えるといいんですけど。

平野:いや、僕も実はあなたのライブをまだ一回も見てないので、本当にキリトさんがどういう立ち位置でどう表現しているかっていうのは、ライブを見るしかかないんだろうな。その点については申し訳なく思っています。でもあなたの音楽は基本的にはシンプルだよね。いい曲書いていいライブして、それが自分が一番思うことなんだっていうのは実に胸を打つんだよな。しかもあの重厚なサウンドにあれだけ圧倒的に上手いボーカルを綺麗に乗せているのは凄いよ。だから必然的にあなたに対する要求が高くなるのは許してね(笑)。

キリト:でもおっしゃられた事間違ってないと思います。長渕さんは俺も好きだし、サンボマスターも必要だと思うんですよ。今のメインストリームでチャートにぎわせてる人たちも必要だと思うし、いろいろある中でこれからの自分の立ち位置を考えるからワクワクするんで。

平野:最近いろいろと思うことがあっただろうけど、長くロックに関わってくるとバンドに解散があるのはバンドの宿命と言うしかない。それでこれから自立した自分の立ち位置をどうアプローチしていこうかっていうのはまだ模索段階なような気がするな。

キリト:その通りで模索中ですね。全然分かってない。



何度も見失って消した理想の景色
平野:でも『TEAR』や今度のシングル『DECIDE』では一歩踏み出している感じがしたけど、それって自覚ある?


▲平野も絶賛する圧倒的な歌唱力と行動の根底にあるインテリジェンス。ソロアーティストとして本格始動したキリトの今後から目が離せない。
キリト:さっき言ったトラップとして誰にでも一発で分かるように赤裸々にはしないでおきたい。だけどトラップの仕掛け方も、昔は理論武装してたりしてたものがそこまでしなくていいじゃないか。もう少し言葉として誰にでもわかる言葉を羅列してるんだけど、まだバレないよとかジャッジの仕方が変わってきてます。だからって赤裸々にして何ぼとは思ってないし、分からない人は分からないでおいて通り過ぎてもらってわかる人だけ食いついてもらえばいいんだけど、コーティングの仕方はアプローチの仕方として変わってきてるかもしれない。

平野:あなたの歌詞の中でとても重要で僕の胸を締め付けたキーワードがあって、それが「何度も見失って消した理想の景色」なんだよ。これって凄い詩だよね。多分あなたが今何を見つけようとしてもがいてるかは分からないけど、この一行の詩で僕は何だかあなたの本質が全部解ったような気がするんですよ。これが今のキリトさんなんじゃないかって気がしてるんです。恐らくRooftop読者のほとんどがあなたに興味ないだろう。僕だって興味なかった。それがたまたま試聴盤聞いたら良かったから、コレを読んでる人間にキリトを知らせたらひょっとしたら面白い事が起こるんじゃないかと思ったんです。サブカルな連中や、いつも社会を斜めに見ている不良が、何だこいつはって思ってくれたら僕の勝ちなんです。それでいいかな(笑)。

キリト:まず歌ありきでの話であるし、その上で広がりがあれば本当に嬉しいです。僕のこれからは全てが必要なんですよ。こういうサブカルな感じも大好きだし、そういう人たちから自分はどう映ってるのかとか全部客観視してるつもりですけど、絶対に敵ではないからジャンルは違っても少しでも感じるのがすごく大切だったりするんでしょうね。そういうのは何でもありだと思いますけど。自分が自分の立ち位置を守ってるからこそ違うジャンルとして感じたときにいいなって思えるんだろうし。

平野:あとこれは聞いてもいいのかな…。ヴィジュアル系って言われるの嫌いなの?

キリト:(笑)嫌いっていうのはないですけど…。

平野:僕なんか一番最初にヴィジュアル系と定義するならAUTO-MODのジュネかな。奴はまだ頑張っていて最近ロフトで観たけど、やっぱかっこいいんだよな。幻想的な世界を僕らに見せてくれた。その時僕は思ったね。ヴィジュアル系いいじゃないの。素敵だよって。あなたのジャケットや、ライブでのカラー写真見たらヴィジュアル系がここまで進化したというのを実感したな、これを否定したり嫌ったりする意味が分からない。そこで今キリトさんはビジュアル系って言われるのをどう考えているのかを知りたいんだけど…。

キリト:そんな嫌がってないですけど、ヴィジュアル系っていうのは…。すごい差別用語ですよね。実はよく考えてみると(笑)。だからって言われていちいちそのたびに怒るかってわけでもない。

平野:ヴィジュアル系の原点ってかっこ良ければ、ハードロックでもパンクでも何やってもいいというわけでしょう? ロックの多様性の一つなんだよな。本当に久しぶりにキリトさんのような青年に会えて嬉しいけど、でもあなたはかっこいいけど少しスタンスがズルく感じるのが気になるな(笑)。でもあなたは真面目な人でもあるから、そのズルさに絶えられなくなって、いつしか今の日本の問題について日本武道館のライブで絶叫しそうな人でもある(笑)。でも少しキリトさんにサブカル色を強くしたいね。ロフトプラスワンとかで、スッピンでつばの飛ぶ距離感でトークするのもいいかもね。あなただったらいつでもいろんな変わった面白い人紹介するよ。人生観変わるかも知れないよ。インディー時代お客さんを50人集めてライブやるのがどれだけ大変だったのかの原点に戻ってみることにも繋がるからキリトさんには必要なのかも知れないな。

<元PIERROTのキリト氏との対談>

▲なんとお互い上品だこと。これも豪華な会議室のせいだ。こういう所で話すと発想が変わるのが不思議
とにかくこの週、血圧が上がりそうな事がたくさんありそうで、実に不安な毎日だった。次の日、元PIERROTのキリト氏との対談会場は、なんと六本木のavexの会議室だった。凄いね、お金持ちの会社は。座る椅子一つとっても「10万はするんじゃないか?」ってぐらい立派だ。倉庫兼事務所兼ネイキッドロフト出演者控え室の、ロフトヘッド(反吐?)オフィスとは違うね。だってV6のレコードを出しているところだよ。同行したジャニーズファンの『Rooftop』編集部のやまだ嬢が興奮していたよ。「おい、ジャニーズのコンサートの券もらって来いよ」って言ったら、「そんなこと恐れ多くって言えるわけないじゃないですか」だってさ。出入りする青年達もJ-POP界のエリート、みんな上品そうな顔していたな。

それでとにかくわたしゃ、興奮しないように気をつけた。さすがビジュアル界のスーパースター。キリトは終始穏やかな青年で安心したよ。「サンボマスターと平野さんの対談読ませて頂きましたが、あれってほとんど喧嘩ですよね。僕はああいうスタンスでは対談出来ませんから……」って、始めに予防線を張られてしまった。まあおかげで身の危険を感じずに済んだ。これがあの恐怖の(?)サンボマスターの山口君や、あるいは銀杏BOYZの峯田君だったら、興奮して死んでたかも(笑)。わたしゃ、最近読んだ一番の名著、新右翼の大物、一水会の鈴木邦男さんの『愛国者は信用できるか』(講談社現代新書)をキリト氏にプレゼントした。彼にはあの元X-JAPANのYOSHIKIように、「自称」愛国者の前で「天皇即位の奉祝曲」なんて演奏して欲しくなかったからね。詳しくは今月号の巻頭対談を読んで下さい。

行ってきましたよ!!
acid android 渋谷チェルシィーホテル

郡山、大阪に続き3回目のライブ
この箱は御初なのだがなんか縦に細長くて大きさ的には福岡ドラムロゴス位。

後ろ右手にBAR カウンターがあってそのカウンター越しに見ていた。

少し段差があるためラクラクYukihiroの姿が見られた!!


今日の彼は赤黒のボーダーセーター?を着ていた。

なんかステージ上もせまくてメンバーも密集していた。

1曲目からとにかくカッコ良かった。

そしてすごくあついライブだった!!
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プロフィール

HN:
★樹凛花★
性別:
非公開
職業:
不規則キツイ
趣味:
音楽 ライブ ライブライブ・・・ライブ命?!
自己紹介:
音楽との出会い?はじめは歌謡曲。アグネス・チャンとキャンディーズが好きだった。そして洋楽に走りベイシティーローラーズが気になり、解散後のビートルズの楽曲にはまる。そして友の影響でJAPANとYMOに走りDURAN DURAN.カルチャークラブ.ディぺシュモード.バウハウス.ピストルズetc...。
そしてなぜか1995年にL'Arcのhydeの歌声の虜になりのめり込む。1997年PIERROTという超個性的なバンドと出会いドツボに嵌まりまくって、さらにPIERROT解散後はアンジェラーとして日々精進しています!!

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